先週は梅雨前にとエアコンの洗浄だなんだで潰れてしまったので
今週やっと分解画像がうpできます。長かったぁ。
まあ既に色々な方々が分解手順を書いてますので今更ですが、
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n5830
こちらとか
https://www.youtube.com/watch?v=9be21t7F68E
こちらとか
ほんと探せば色々あるんですが、
まあほんのちょこっとだけ、備忘録も兼ねて書いて行こうかと思います。
まあその前にお約束。
ウォークマンの分解手順を載せますが、
これを見て真似をして失敗してもこちらでは
責任を負いかねます。
また、リチウムイオン電池を扱うものですので、
最悪発火、爆発の危険性もありますので、
十分注意をして行って下さい。
★全て自己責任でお願いします★
特にリチウムイオン電池の扱いには十分お気を付けください。
分解してそのまま放置、うっかりショートして電池死亡、だけならまだしも、
本当に発火する危険性がありますので。
では早速行ってみましょう。
■ Step1 外装と内部基盤とを分離する ■
全部いっぺんにやると、とてつもなく長くなりますので、
まずは丁寧に外装と基盤とを分離する手順をつらつらと書いていきます。
まず用意する機体。既に052を3台ほど分解済みですので、
今回はNW-E053、BACKボタン動作不良のジャンク品を用意しました。
左がE052,右が今回分解対象のE053。2Gと4Gというメモリ以外はどこも
違わない…アレ?中央のボタンの色が違うw
後で調べとかないとw
ジャンク入手なので、全面に打ち傷が多数ありますね。
液晶内にも埃がけっこう混入しています。
わかりにくいかも知れませんが、画面中央の白い埃が内部に入り込んでます。
この機種は液晶と、外装の液晶保護部分との間にスキマがあります。
で、静電気のせいで、右側のボリュームボタンの付近に埃が溜まり易い。
そこを、うっかりと清掃しようとエアダスターなどかけてしまうと、ボリューム部に
溜まってた埃が液晶部へ吹き飛ばされてしまうんですね。
E050/060系をお持ちの方は十分ご注意を。
①次にシーリング用のテープを事前に用意します。
これは、開けた外装の内部に埃が入らない様にする為です。
赤い部分がセロテープ。ボディの↑と↓、それにHoldボタン、そして、抜き出した
液晶部分を埃から守るためのシーリング用テープ、となります。
今回のように既に埃が入ってる場合はどちらにせよふき取りするので必要ありませんが、
電池交換だけしたい場合などで開ける場合、特にこの液晶部のシーリングが重要になります。
電池交換して、内部に埃入っててもキニシナイ、というなら良いのですが、
内部の埃はとても目立ちますので、状態を気にするならきっちりとシーリングしておきましょう。
②Holdスイッチを外す
まず先にHoldスイッチの形状を見せておきます。
上の段、緑色の部分に本体側のHoldスイッチがきて、嵌る様になるわけですね。
下段が上から見た図。ラッチが3本+2あるのがわかります。
なので、あまりチカラを入れ過ぎない様にしつつ、ピンセットや精密ドライバー
などで外します。
外れましたら、シーリング用のセロテープを貼っときます。
これから非常に細かい部品が沢山出てきますので、専用のボックス、できれば
密封できるタイプの物を用意しましょう。
③天頂部のプラスチックキャップを外す
ここは本当はスキマがあまりないので、専用の道具か、とても薄いものを使って、
サイドからアプローチするのですが、既に開けたか、ガタガタなのかスキマが
ありましたのでここから行ってみます。
先に解体部をお見せします。
キャップは両面テープと、緑円のラッチで固定されています。
サイドの部分は両面テープだけで固定されていますので、まずそこを切り剥がしていきます。
iSesamo君を使ってススッと
ある程度剥がれてきましたら、内部の両面テープを切り割く感じでザックザックと
切っていきます。途中のラッチに気を付けながら、キャップを外します。
キャップが外れましたら、黒ネジ2本を精密ドライバーで外します。
すると、本体と基盤部とを繋ぐ板が外れます。プラキャプ等は当分出番が無いので
きちりと保管しておきましょう。
④外装と本体基盤部を分離する
下の写真の赤↑のように、内部基盤を押し出します。
ここで、全部押し出したりしないようにしましょう。
まずほんのちょこっとだけ出ればOkです。
これぐらい出れば十分です。
上部から埃が入らない様、きっちりとシーリングします。
下から、ゆっくりと外していきます。液晶部まで出さない様に気を付けつつ。
液晶部の下枠が黒いテープで覆われてますので、それが見えるか見えないかで
シーリングテープを貼っていきます。
きっちりと全面を覆うようにテープが貼れました。
本当はセロテープでは無く、粘着成分の少ないマスキングテープや、専用のテープ
(後々で出てきます)などを使うとよいでしょう。
また、このままではセロテープ部分を押して、液晶部と接触しかねないという方は、
薄いプラ板などを使って更に保護していくとよいです。
抜け殻になった外装下もきっちりシーリングしておきましょう。
分離完了!
以上、本体抜き出し作業まででした。
液晶部さえ気にならなければそれほど気を遣う事は無く簡単に外せると
思います。
ただ、あとで液晶に付いた脂や埃を綺麗に取って中に入れればいいじゃん、
と考えているならば、それは
自宅に無塵室などを用意できる人以外は
ほぼ不可能だと思って下さい。
なんとか妥協しても数時間の手間と運が絡みます(実証済み;;)
あと、他の方と違い、先にHoldボタンを外してますが、これは実体験上からです。
どっかの戦争映画の銃分解組立でタイムを計る様に、分解組立に慣れて
きますと、うっかりHoldスイッチを付けたまま本体を外そうとしてHoldボタンを
破壊してしまう事故が起きたりします。
ええ事故りましたともw
慣れって怖いですねえ…。
という訳で、まず先に外せるHoldスイッチを先に外すのが
こちらの手順となります。まあ壊さなければどっちでもいいんですが。
さて次回は、基盤部の分解を行いたいと思います。
BACKボタンの不良はどこにあるのやら…
追記
液晶部シーリング用のテープ採寸
外形幅29mm以上、長さ37mm以上のテープを用意
保護プラを用意する場合の内径
幅23.5mm(実質23mm)
長さ28.5mm(実質28mmか、上下でブリッジさせる為37mmに近いに多少長く切っとくか)
この後必要なもの
ポリイミド・カプトンテープ幅30mmのもの
基盤によく貼ってある、黄色いテープですね。
超薄型の絶縁耐熱テープとなります。
ノーブランドと寺岡製、どちらでも良いです。
最初の内はノーブランドで良いでしょう。
両方とも持ってますが、やはり寺岡の物の方が粘着性などが違います。
安い方は粘着力がイマイチなんですよね。
それでも、マスキングテープ代わりに使えるなど便利ではあります。
寺岡製でそんな使い方もったいなくてできませんのでw
で、カプトンの替わりにセロテープではダメなのか?
というと、正直ダメと言っておきます。
セロテープでは粘着層が厚く、熱に弱く、熱で粘着層が溶けて基盤部に付き
悪影響を及ぼしかねません。
それなら貼らない方が全然マシです。
それぐらい違います。ウォークマンのように細かいところに詰め込む系は特に。
まあこれは趣味の範囲で、修理依頼されたらとか他人様の物を扱う時とか、
自分のこだわり、ってだけかも知れません。
寺岡製作所は業務用のテープを色々作ってますので、興味があれば
検索してみると面白くていいですよ。
更に追記
次回にしようと思ったのですが、流れ的にこちらに押し込んでおきます。
さてさて、本体が露出したので、
早速手入れをしましょう。
手入れに使うのは、はいコレ
サンハヤト製、接点復活王 大体5ー600円ぐらい。
接点復活剤ですね。スプレー式もありますが、細かい作業にはコレ。
ふたに筆のような物が付いてますので、そのまま手入れしたいところに塗り塗りしていくと。
千石さんで560円だったかな?
本当はコレだけで1記事書きたいところなんですけどねー。
これ一本で、接点の洗浄、錆防止と、万能すぎるぐらいお世話になります。
というかコレが無ければ話が始まらないというぐらい重要なマストアイテム。
んで、思いっきり塗りたくっていきます。
表面ではなく、タクトスイッチの中に入ってもらいたいので、汁ダクダクで。
そしたら少しスイッチをポチポチして内部に入る様に。
他のタクトスイッチにも塗っておきます。
15分ぐらい陰干しして、一度キレイにふき取っておきます。
まあ、これだけじゃ治らないよねー。きっと内部端子もいかれてるだろうし。
ぽちっとな
あらヤダ動いたw
なんと、反応しなかったBACKボタンが反応しました。しちゃいました。
うーん困ったw
まあいいや、それは置いといて。
全バラシのオーバーホールが目当てですので、見なかった事にしましょうw
念の為、ボリューム部と、先ほど外したネジにも塗っておきます。
水分が入っちゃってる場合、天頂部のネジ2本が結構錆びてたりしますからね。
錆び落とし&錆防止にもなる接点復活王、ほんと便利です。
正直動いたのは驚きでしたが、まあ基盤のチップさえ逝ってなければ、
大概が接触不良ですので、これでなんとかなっちゃうんですね。
というわけで開腹作業はここまで。
次は電池にとりかかりましょう。